まさか再発するとは思っていなかったのですが、条件が重なるときは重なるものです。
陽性症状の妄想がひどくなってしばらくダウンしました。

それまで割と順調とまでは言えなくても常人の生活を送ることはできていました。

しかし、いつの間にか狂気の壁を踏み越えてしまい、あり得もしないことを心配したり混乱したりしていました。

細かいことはまだふり返るのに心の準備が足りないので書けませんが、やっと復調して、いつもどおりになりました。

そして分かったことがあります。

自分がおかしいかどうかは、家族など身近な人と密に会話していればすぐに指摘されます。
私の場合はこれで命拾いをしました。(比喩であり命に危険がある行動を取ったわけではありません)
「なんかおかしいから病院に行ったら?」と言ってくれる人がいることは、軽症のうちに対処するのに重要な要素です。

妄想とは何なのか。
それは他人が認識している世界と自分の世界のずれが大きいもののことだと思います。
人間が認識している世界は自分だけの世界ですから、他人の介在があって初めて妄想であると気づくことができます。

今回の妄想では、私の意識の中では時間の概念が消失し、遙かなる時の旅をしました。
脳科学がもっと進歩したら、統合失調症の陽性症状の人の脳内では、時間の流れの認識がおかしくなるということが研究結果として分かるのではないかと思います。

たしか、既に海馬が異常に活発に動いているというところまでは判明していたと思います。
その状態では現実世界での時間の流れと本人の時間の流れのスピードがかなり違います。

おそらく誤認識や思い込みだと思いますが、私は電子機器の液晶画面の一瞬のちらつきも見ることができました。
1秒の長さが違って感じられました。

人間が夢を見て覚えているのは起床前のごくわずかな時間を長く感じているという説もどこかで見たことがあります。
脳には処理速度を上げて時間短縮できる仕組みが含まれているのかもしれません。
普段は物理的な制約があるのでスピードは外界にあわせていますが、寝ている間の夢にはそのリミットがありません。
陽性症状は起きたまま夢を見ているのと同じ状態なのだと思います。

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