精神障害者中央就業セミナー「働く喜びを拡げよう」~当事者からのメッセージ~に出席してきました。
会場は250名募集の席がほぼ満席という非常に熱気のあるイベントでした。

$メンヘル女子のライフ&ハックス by統合失調感情障害(元統合失調症)-未設定

ただし、午前10時から午後5時までという長丁場のため、私の集中力も途切れがち…。
かなり省略したイベントレポートになります。

【基調報告】
キーノートは障害者雇用の現状について。
精神障害者が「障害者雇用促進法」の対象となったのは1987年のこと。
雇用義務制度は2006年から他障害に遅れて適用。
現在、精神障害を持ちながら企業で働いている人は約2万9千人と少ない。
厚労省「障害者就業実態調査(2008年)」によると、精神障害者の就業率は17.3%と他障害に比べて半分以下。
精神障害者の就労支援には、事業所・医療保健・支援者の支援の三角形が必要。

【行政報告】
厚労省の方よりの報告。
障害者雇用の状況、法定雇用率には届かないものの、5年連続で過去最高を更新している。
ただし、精神障害者の割合は少ない。
ハローワークでの就職した一般求人における病気の開示は43.6%、残りの人は非開示。
開示した人の方が定着率が良く41.6%、非開示の場合は23.7%。
障害者雇用納付金制度が拡大される。平成27年4月からは常用雇用労働者が100人~200人の事業主に拡大。
精神障害者雇用促進のための取り組みとして
・精神障害者雇用トータルサポーターの設置
・ステップアップ雇用による常用雇用への移行の促進
・医療機関等との連携によるジョブガイダンス事業
・ハローワークを中心としたチーム支援
・トライアル雇用
・ジョブコーチによる支援
などがある。

【スーパーマーケットいなげやでの精神障害者雇用】
いなげやでは特例子会社を設立し、障害者雇用を取り入れている。
現在の障害者132名のうち、精神障害者は51名(その後更新されて65名)
そのうち統合失調症が41名、気分障害(そう・うつ病)が8名、その他2名
店舗で求める人材は、働く上で基本的な事項ができる人、更に…。
求められる執務態度4つ。規律性・責任性・協調性・積極性。

【私はこうして働いています~当事者による体験発表~】
「目標を達成するコツは小さな目標を日々達成し、達成したことに喜びを感じる生活習慣」
「生きることはフルタイムの仕事」
など、個人的体験のため割愛。

【こうすれば働ける~定着の工夫~】
お茶としいたけ貫井園では、雇用は最終的に全員障害者になった。

入間市の障害者就労支援センター「りぼん」は市役所の中に構えている。
支援の実績は過去1年間で54名。りぼんの仕事の最大の供給元は市役所。

日立製作所での取り組み。障害者雇用は2.05%で基準をクリア。
障害者数は613名で精神障害者は15名。
社内イントラネットを通じて理解を呼びかけ、サポーターも募集。
研修やセミナーも行っている。
職場定着に必要なのは何と言っても本人の意欲。

根岸病院では病院で就労支援を行っている。
デイケア室の登録者は124名、7割が統合失調症。
大事なのは本人の働きたいというモチベーション。
就労のサポートから定着のサポートまで行っている。

【質疑応答】
私は「就労支援は障害者手帳が無くてもやっていただけるのですか?」という質問をしました。
答えは、「支援センターによってポリシーが異なるかも。入間市りぼんでは手帳が無くても登録OKだが、本人との話し合いで手帳があった方がよいケースでは取得することもある」という回答をいただきました。

<私の感想>
精神障害者が世の中の人に「働ける」と思ってもらえるまでの距離はまだまだ遠そうですが、そこを突き崩すような静かな流れが起きていることを感じ取りました。
法律が変わることで、企業の姿勢も変わっていきます。
また、私も就労が困難になった時に頼れる場所があるのだと知ることで、安心材料が増えました。
いろいろと収穫が多かったですが、とにかく長かったです…。
でも、私に一日中椅子に座って話を聞いていられるだけの集中力がついたことは実感できました。

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