これは統合失調症の家族を持つ人におすすめの一冊です。なんといっても分かりやすさが良い!
病気の本というと専門書のような読みづらいものを想像するかも知れませんが、これはコミックエッセイです。





中村 ユキ、当事者のみなさん、福田 正人
日本評論社





すでに「わが家の母はビョーキです」を出されている中村ユキ氏が、ほのぼのとしたタッチの絵柄で分かりやすく統合失調症を解説しています。
病気で活字が読みづらい当事者にも向いていると思います。

章立ては、統合失調症とはどのような病気であるかをエピソードを例に説明、その後に予防と回復を高める生活のヒントや、中村家流の工夫が紹介されています。

中でも「じょうずにつきあう10ヵ条」は、なかなか良くまとまっていると思います。
自分の病気について学ぼう
効果と副作用を知って服薬する
自分の体調変化(再発のサイン)を知ろう
体調が悪いときの対策を練ろう
睡眠不足・過労・ストレスに注意!
困った時、体調が悪いときはすぐに相談
自宅以外に居場所を持とう
周囲に理解者・仲間をつくる
社会資源を活用しよう
今の自分を受け容れて、生きやすく変わろう

この中で1番は重要です。
「病気はお医者様が治してくれるもの」「自分は門外漢」と思って自分から病気について知ろうとしない人は、トータルで大損をします。

また、10番も大事です。
治らない・治りにくい病気ですので、それを受け入れることをしない限り、生きづらいものです。

この本には、他にも、「書き込み式 再発予防チェックシート」など使える書式も入っています。
是非、お手に取ってみてください。

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